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■エイズ(AIDS)とは
ヒト免疫不全ウイルスに感染した状態をHIV感染症と呼び、その結果免疫不全状態が進行し、さまざまな日和見感染症や悪性腫瘍が生じた状態を後天性免疫不全症候群(AIDS)と呼びます。

■原因
HIVはレトロウイルスで、性行為(異性間、同性間)、血液製剤、血液(血液汚染注射器、針の共用、針刺し事故など)、母体感染(母胎内、産道、母乳)などの経路により伝播し、CD4 T細胞に感染します。

■症状
【急性期】
感染から6〜8週後に、発熱や全身倦怠感などの症状が出現し、その後2〜3週間で症状は自然消失し、無症候性キャリア期に入ります。

【無症候性キャリア期【
ほとんど自覚症状を認めませんが、免疫能は確実に低下しています。
成人の場合、無症候性キャリア期は約10年に及び、HIV感染者の中にはAIDSを発症せずに、無症候性キャリアのまま一生を終える人もいます。
母子感染に関しては、出産後1年以内に発症する場合が多いようです。

【AIDS発症期】
口腔カンジダ症や下痢を繰り返し、不明熱や体重減少をきたします。
その他、多くの感染症に発症します。
日本のAIDS発症でもっとも多い疾患は、カリニ肺炎、カンジダ症、サイトメガロウイルス感染症です。

■検査・診断
スクリーニング方法は抗体検査をおこない、抗体陽性者に対し、抗体確認検査または病原体検査をおこないます。
抗体確認検査または病原体検査で陽性が確認できればHIV感染者と診断されます。これに加え、症状が明らかになれば、AIDS発病者と診断されます。

■治療
抗HIV薬…抗HIV薬3剤併用(逆転写酵素阻害薬2剤<ヌクレオシド系と非ヌクレオシド系>とプロエアーゼ阻害薬1剤)によるHAART療法が現在もっとも有効とされています。
さらに日和見感染に対する治療がおこなわれます。
HAART療法の進歩により、HIV感染者でも治療をおこなっている者に関しては、免疫能が保持されAIDS発症を抑えることが可能となってきています。
しかしAIDS発症してはじめて感染に気付く者も少なくなく、そのような場合予後は不良です。

■アドバイス
・不特定多数の相手とのセックスは避けましょう。
・感染の心配がある場合には早めに検査を受けましょう。
感・染が認められたらすぐに治療を受けましょう。
・性交時のコンドーム使用を必ずおこないましょう。
・エイズに関する正しい知識を持ち、感染者に対する偏見をなくしましょう。
・医療関係者は針を刺さないよう注意しましょう。