| ■卵巣がんとは |
卵巣腫瘍には良性腫瘍と悪性腫瘍、それに良性と悪性の中間的な性格をもつ境界悪性腫瘍があります。
さらに卵巣腫瘍は原発性卵巣腫瘍と転移性卵巣腫瘍があります。
卵巣を原発とする腫瘍には、表層上皮性・間質性腫瘍、性索間質性腫瘍、胚細胞腫瘍にわけることができ、一般的に卵巣がんとは表層上皮性・間質性腫瘍の悪性腫瘍のことをいい全体の60〜70%を占めます。
卵巣には多種類の腫瘍が発生し、早期発見が難しいこともあって、死亡者数は子宮頸がんよりも多いといわれています。
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| ■原因 |
卵巣がんの原因はまだはっきりとはわかっていません。
エストロゲンの過剰分泌、遺伝的性、排卵のさいに卵巣が傷つくためなどが考えられています。
リスクとして、動物性脂肪の過剰摂取、肥満、閉経が遅い、出産経験がないなどがあげられ、逆に妊娠・出産・授乳経験が多いとリスクは低いといわれています。
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| ■卵巣がんの進行期による分類 |
【T期】
腫瘍が卵巣内に限局しているものをいいます。
【U期】
腫瘍が一側または両側の卵巣に存在し、さらに骨盤内への進展を認めるものをいいます。
【V期】
腫瘍が一側または両側の卵巣に存在し、さらに骨盤外の腹壁播種ならびに/あるいは後腹壁または、鼠径部のリンパ節転移を認めるもの。または腫瘍は小骨盤に限局しているが小腸や大網に組織学的転移を認めるものや肝表面への転移を認められるものをいいます。
【W期】
腫瘍が一側または両側の卵巣に存在し、遠隔転移を伴うものをいいます。
さらにそれぞれの期がa・b・cに細かく分類されています。
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| ■症状 |
卵巣腫瘍は無症状のことも多く『サイレント・キャンサー』といわれています。
卵巣腫瘍が大きくなると、下腹部痛や圧迫感などを感じるようになってきます。
さらに腫瘍が大きくなると、周囲臓器を圧迫し、頻尿や便秘をおこし、腹水が貯留してくるとさらに圧迫症状は増強します。
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| ■検査・診断 |
問診により月経歴や妊娠・分娩歴、自覚症状などを把握し、触診、内診で卵巣の腫れを調べます。
腫瘤がみつかると、超音波検査、CT検査、MRI検査などにより腫瘍の性状、大きさ、腹水の有無、さらに周囲臓器の状態を調べます。
それに加え、腫瘍マーカー調べるため採血がおこなわれ、腹水が溜まっている場合は腹水を穿刺・採集し検査がおこなわれます。
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| ■治療 |
悪性腫瘍の場合、両側の卵巣・卵管、子宮、大網の摘出にくわえ、骨盤内および傍動脈リンパ節の郭清がおこなわれ、その後に化学療法がおこなわれます。
腫瘍の進行が進んでいる場合には、まずは化学療法を先におこなった後に手術療法がおこなわれることもあります。
卵巣の悪性腫瘍の多くは、抗がん剤の効果が高く、化学療法は手術療法と同じく重要な治療法です。
化学療法は通常、作用機序の異なる多種類の抗がん剤を組み合わせた多剤併用化学療法がおこなわれ飛躍的な効果が得られています。
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| ■アドバイス |
・卵巣腫瘍は無症状のことが多く、早期に発見するためには子宮がん検診を定期的に受け、その際に卵巣もよく調べてもらいましょう。
・化学療法の効果は高いのですが、副作用も強く、家族の支えが大切になります。
・卵巣を摘出したことで更年期症状が出る場合が、ありますがホルモン療法で改善しますから医師に相談しましょう。
・卵巣を摘出したことで、ホルモンが作用しなくなるため、膣粘膜が潤わず、性交時に痛みを感じることがりますから、潤滑ゼリーを使ってみましょう。
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