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■子宮筋腫とは
子宮は平滑筋という筋肉でできていて、その筋肉の細胞が異常に増殖してできる良性の腫瘍のことを子宮筋腫といいます。
筋腫は普通、丸い形をしていて、大きさはさまざまで大豆くらいの大きさのものからテニスボール大、中には大人の頭ほどのものもあります。
筋腫は1個、2~3個のこともありますが、中にはかなりの数の筋腫ができることもあります。
30歳代以降の女性の3~4人に1人は筋腫があるともいわれ、35歳を過ぎると増加し、もっとも多い年齢は45歳~50歳で、閉経を過ぎる50歳以降は急に減少します。
最近は20歳代の女性にも増えてきているといわれています。
子宮筋腫は良性の腫瘍で徐々に大きくなっていきますが、ガンのように子宮の組織を破壊したり、他の臓器に転移したりすることはなく、ガンなどの悪性腫瘍に変化することもありません。

■子宮筋腫の種類
子宮筋腫は筋腫ができる場所によって3つにわけられます。

【筋層内筋腫】
子宮の筋肉の内側にできる筋腫で全体の約70%を占めます。
筋腫が小さいうちは症状はみられないことが多く、大きくなると月経の量が増えたり、痛みを感じるようになってきます。

【漿膜下筋腫】
子宮の外側をおおっている漿膜にできる筋腫で20~30%を占めます。
症状が出にくいため子宮がん検診や妊娠して見つかることがあります。
大きくなると膀胱や直腸を圧迫し、頻尿や便秘などの症状がみられることがあります。

【粘膜下筋腫】
子宮内膜のすぐ下にできる筋腫で約10%を占めます。
子宮腔に向かって発育するので、小さくても月経過多や月経過長、月経痛などの症状がみられます。

■原因
子宮筋腫の原因はまだはっきりとわかっていません。
ただ、初潮前の女性にはみられないこと、閉経後には小さくなることなどからエストロゲンが関与していると考えられています。

■症状
月経量が増える、月経期間が長くだらだらと続き、レバー状の血の塊をみることがあります。
月経周期が短くなります。
粘膜下筋腫の場合には、激しい痛みを訴えますが、その他の筋腫では典型的な症状ではなく、痛みは個人差があります。
粘膜下筋腫の場合には、筋腫表面が潰瘍化しやすく、薄黄色の水ぽいおりものが出ることがあります。
子宮筋腫ができた場所と大きさによっては圧迫症状がみられます。
膀胱や尿道が圧迫されると頻尿、排尿困難などがみられ、直腸が圧迫されると便秘がみられます。
子宮筋腫がかなり大きくなるとお腹がふくらみ、スカートなどが入らなくなることがあります。
体格や皮下脂肪の量によってわかりにくいこともありますが、大きくなるとお腹の中に筋腫が触れることがあります。
月経過多が長期間続くと鉄欠乏性貧血をひきおこします。

■検査・診断
問診によって子宮筋腫が疑われた場合には内診、超音波検査がおこなわれ子宮筋腫の大きさ、位置、かたさなどを確認します。
その他必要に応じて、血液検査、MRI検査、子宮卵管造影、子宮鏡検査などがおこなわれ詳しく調べられます。

■治療
子宮筋腫があったからといってすぐに治療が必要というわけではありません。
子宮筋腫の大きさ、症状の程度、年齢、妊娠の希望などによって治療方針が決定されます。
治療法には、
*経過観察
筋腫が小さかったり、特に症状が重くない場合は定期的に受診し、経過をみる方法がとられます。
*対症療法
月経痛や貧血の症状が強いときには薬剤の投与により、症状の緩和をはかります。
*ホルモン療法
一時的に閉経状態をつくり、筋腫を小さくします。
*手術療法
筋腫だけを切除し子宮は残す筋腫核出術と、子宮ごと筋腫を取り除く子宮全摘出術があります。筋腫核出術には、開腹手術、腹腔鏡下術、子宮鏡下術があり、子宮全摘出術には、開腹手術、膣式全摘出術があります。

■アドバイス
・子宮筋腫は良性腫瘍で予後は良好な病気ですから早めに受診し治療を受けましょう。
・病状、手術に関して医師から十分な説明を受け、納得したうえで治療を受けましょう。
・手術によって子宮や卵巣を摘出しなければならず、女性としての自身をなくしてしまう方もいますので、パートナーの理解と支えが必要になります。
・子宮や卵巣を摘出しても、セックスは可能です、お互いに思いやりをもって乗り越えましょう。