| ■月経困難症とは |
月経がはじまる直前、または月経開始とともにおこるさまざまな不快な症状のことをいいます。
この月経伴う不快症状のことを月経随伴症状といい、軽度の月経痛は成熟女性の70~80%にみられるもので、日常生活に支障をきたす場合に月経困難症といいます。
|
| ■分類と原因 |
月経困難症を引きおこす原因は大きく二つに分けることができます。
【器質性月経困難症】
何らかの病気があって引きおこされる月経困難症のことをいい、代表的な病気としては、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣嚢腫などがあります。
最近では若年者のクラミジア感染症、骨盤内炎症疾患などによる骨盤内癒着が原因となっているケースが増えています。
その他、子宮内に異物が残っている場合、子宮奇形などのケースもあります。
【機能性月経困難症】
とくに原因となる病気がないのにおこる月経困難症のことをいい、排卵性月経に伴っておこることが多く、思春期の女性に多くみられるます。
|
| ■症状 |
【精神的症状】
イライラ、憂鬱、無気力、集中力の低下、気力の低下、感情の起伏が激しいなど。
【消化器症状】
吐き気、おう吐、便秘、下痢、お腹の張り、下腹部痛、食欲亢進、食欲低下など。
【その他】
頭痛、頭重感、腰痛、肩こり、倦怠感、眠気、のぼせ、貧血、めまい、むくみ、手足のしびれ、手足の冷えなど。
【よくみられる行動】
過食、衝動買い、イライラする、涙もろくなるなど。
|
| ■検査・診断 |
問診で月経歴や病歴、病状を聞き、器質性月経困難症か機能性月経困難症か診断がおこなわれます。
器質性月経困難症が疑われる場合は、触診、内診、超音波検査、CT検査、MRI検査などにより原因疾患の確認がおこなわれます。
子宮内膜症が疑われる場合には、腹腔鏡がおこなわれることもあります。
また、骨盤内炎症性疾患が疑われる場合は、クラミジア検査、膣分泌物検査などがおこなわれます。
|
| ■治療 |
器質性月経困難症の場合は、原因疾患を治療します。
機能性月経困難症の場合は、症状の緩和をはかるために、鎮痛剤投与、精神安定剤投与、消化剤の投与など対症療法、漢方療法、ピルの投与などがおこなわれます。
|
| ■アドバイス |
・症状が重い場合は産婦人科を受診し、原因となる病気がないか調べてもらいましょう。
・基礎体温をつけ、自分の身体を理解しましょう。
・性ホルモンはとてもデリケートですから日ごろから規則正しい生活を送りましょう。
・ストレスや睡眠不足、喫煙などは症状を悪化させることがありますから注意しましょう。
・特に原因となる病気がない場合は、薬を上手に使って症状の軽減をはかりましょう。
・適度な運動を行い、血行をよくするよう心がけましょう。
・栄養のバランスを考えた食事を摂るよう心がけましょう。
|
|
|
|
|
|