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■過敏性胃腸症候群とは
検査をおこなっても、潰瘍やがんなどはなく、慢性的に下痢は便秘、腹痛などさまざまな症状をおこす病気をまとめたものをいいます。
以前は機能性腸炎、過敏大腸、過敏性大腸症候群などとよばれていました。
過敏性腸症候群は一定の診断基準にあてはめて診断がおこなわれます。
女性に多くみられ、20歳代〜40歳代に多く、60歳以上になると少なくなります。
下痢型は男性が多く、便秘型は女性に多くみられます。

■過敏性胃腸症候群診断基準
*腹痛または腹部不快感が、過去12ヶ月中、必ずしも連続でない12週間以上ある。

*下記の2項目以上の特長がある。
1.排便による軽減
2.排便回数の変化で始まる
3.便性状の変化で始まる

*前提:症状を説明するだけの器質的異常または代謝異常がない

*診断の参考事項
・排便回数の異常(1日に3回以上、週に3回以下)
・便性状の異常(兎便または硬便・軟便または水様便)
・便排出の以上(排便困難、便意切迫、残便感)
・粘液の排出
・病型分類(下痢型・便秘型)がある

■病型分類
1.排便回数が1週間に3回以下
2.排便回数が1日に3回以上
3.硬便または兎糞状
4.軟(粥状)便または水様便
5.排便中にも排便困難がある
6.便意切迫(トイレに急いでいきたくなる)
7.残便感
8.排便に粘液(白色)が混じる
9.腹部膨満感、ガス症状、腹部緊満感
*下痢型…2.4.6.のうち1つ以上、および1.3.5がない
*便秘型…1.3.5.のうち1つ以上、および2.4.6がない

■原因
敏性腸症候群ははっきりした原因はわかっていません。
考えられていることは、消化管運動異常、内臓知覚異常、中枢機能異常、胆汁酸、消化管ホルモンなどに対する腸管の過剰反応、食物アレルギー、細菌感染による免疫異常、自律神経異常などがあります。

■症状
過敏性腸症候群の主な症状は、腹痛、便通異常で、腹痛は左下腹部が多く、排便により軽減することがあります。
便通異常の下痢は少量で排便回数が多く、便秘は兎糞状のことが多いようです。
その他の症状としては、吐き気、おう吐、食欲不振、食道狭窄感、頭痛、頭重感、動悸、疲労感などのほか、不安や緊張感などの精神的症状を訴える方もいます。

■検査・診断
過敏性腸症候群の診断基準に照らし合わせて診断します。

■治療
ポリープが大きくなく、症状がない場合はとくに治療の必要はなく、経過を定期的にみることとなります。
ポリープの組織を調べるために内視鏡下で切除することもあります。
病気について説明を行い、理解を深め食生活の改善ために生活指導がおこなわれます。
食事指導は、炭酸飲料、コーヒー、アルコールを避け、食物繊維を多く摂取するよう指導がおこなわれます。
薬物治療としては、線維薬、消化機能調整薬、抗コリン薬、止痢剤、緩下剤、自律神経調整薬、抗不安薬などが用いられます。

■アドバイス
・規則正しい生活を心がけましょう。
・排便習慣をつけるよう努めましょう。
・過労、睡眠不足、暴飲暴食を避けましょう。
・適度な運動、十分な睡眠、休息をとり、心身ともにリラックスできるようにしましょう。
・スポーツなど趣味を持つこともいい事です。