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多くの場合、妊娠に気付くのは月経のおくれで実際に妊娠の可能性があって産婦人科を受診する方の多くが予定月経日を過ぎても月経が来ないため受診なさいます。しかし、月経のおくれ=妊娠ということではありませんから月経が来ない場合は受診する必要があります。
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| ■月経とは |
月経は、ほぼ1ヶ月に一度周期的に繰り返される子宮からの出血のことをいい、4つの時期にわけられます。
*卵胞期
脳下垂体からの卵胞刺激ホルモンの働きで卵胞が成熟します。
*排卵期
成熟した卵胞から卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌されることで子宮内膜を増殖します。
子宮内膜が十分に肥厚すると、脳下垂体から黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌されることによって、成熟した卵胞が刺激をうけ、卵胞の中から卵子が飛び出します。
*黄体期
排卵後、卵胞は黄体に変化し、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌し、受精卵を受け入れるために子宮内膜を分泌層に変化させます。
黄体の寿命は、約14日間と決まっていて、受精しなければ排卵から14日後に月経がおこります。
この黄体の寿命は個人差がなく、月経周期の違いは卵胞期の長さの違いによるといえます。
*月経期
受精がおこらないと、黄体機能が衰え、黄体は白体に変化、消滅し、女性ホルモンは減少し、子宮内膜ははがれ月経がおこります。
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| ■妊娠とは |
【卵子】
女性の卵巣の中にある卵子は、胎児期にすでにつくられていて、その数は700万個ともいわれます。
そして、毎月1回、排卵がおこり、一生の間に400~500個が成熟した卵子として排卵されます。
排卵された卵子は卵管を通り子宮に到着します。
卵子の寿命は、24時間で、この短い間に精子との出会いがなければ命の誕生はおこりません。
【精子】
1回の射精の精液の中に1~5億匹の精子が存在し、この精子が卵子を求めて子宮の奥へ進んでいきます。
しかし、膣の中が弱酸性であるため、多くの精子は膣の中で死んでしまい、子宮の奥、卵管までたどりつける精子の数は1000~5000匹、そしてこの中の1匹だけが卵子の中に入り受精します。
精子の寿命は3~5日でです。
【受精・着床】
卵巣から飛び出した卵子の中に、競争に勝ち残った1匹の精子が入り受精が成立します。
0.2㎜程度の受精卵は細胞分裂を繰り返しながら、ゆっくりと子宮へ向かって進んでいき、約1週間かかって子宮内に着床します。
【妊娠の成立】
卵管の中で受精した受精卵が子宮内に到着し、着床した瞬間に妊娠が成立します。
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| ■妊娠検査薬 |
市販の妊娠検査薬は、尿中hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)を検出する検査薬です。
このhCGというホルモンは、着床した受精卵の一部、胎盤の絨毛組織から分泌されるもので、妊娠が進むにしたがって分泌量が増えていきます。
一般の妊娠検査薬の感度は50IU/Lで、尿中hCG濃度がこれ以上にならなければ陽性、すなわち妊娠と判定ができません。
正常妊娠の場合、排卵後12日目で25IU/L、排卵後14日目頃に50IU/L以上になるといわれていますので、理論的には予定月経の頃には妊娠検査薬の感度以上のホルモン濃度となっていますから陽性となります。
しかし、ホルモン分泌には個人差がありますし、はっきりした排卵日がわからないことがほとんどで、妊娠はしているものの陰性となってしまうこともあります。
一般的には、予定月経後1週間の頃であれば90%程度が判定可能だといわれています。
妊娠反応が陽性になるということは、いくつかの例外を除いて妊娠が成立していると考えれます。
*妊娠していないのに妊娠反応が陽性となるケース
・不妊治療や黄体機能不全の治療でhCGが投与されている場合。
・閉経後の女性。
・胞状奇胎、絨毛性疾患の場合。
*妊娠しているのに妊娠反応が陰性となるケース
・尿が薄く、尿中のhCGが薄まっている場合。
・考えているよりも排卵がおくれ、妊娠週数が浅く、妊娠検査をおこなった時期が早い場合など。
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| ■避妊法 |
愛し合うことは自然なことですが、セックスをおこなうことは妊娠の可能性があるということです。
授かった命を生んであげられないのであれば、しっかりと避妊をおこなう必要があります。
【コンドーム】
もっとも代表的な避妊法で、日本においては80%近くがコンドームによる避妊がおこなわれています。
コンドームは天然ゴム製の袋をペニスにかぶせ、精子が膣の中に入るのを防ぐ避妊法です。
【IUD(避妊リング)】
子宮内に小さなリングを直接装着し、受精卵が着床するのを防ぐ避妊法です。
処置は医師がおこない、定期的に健診をうけ、効果が必要です。
【ペッサリー】
女性用のコンドームの様なもので、子宮口に装着し、精子が子宮内に入るのを防ぐ避妊法です。
挿入方法は産婦人科で指導を受け、その後は自分で挿入します。
【ピル(経口避妊薬)】
女性ホルモンの作用を利用し、定期的に服用することで排卵をおこさないようにする避妊法です。
ピルは医師の処方箋が必要です。
【オギノ式(リズム法)】
月経の開始日からさかのぼって14日±2日の間に排卵がおこるということ、卵子の寿命が24時間、精子の寿命は3日程度ということから、排卵前3日間、排卵後2日間の5日間が一番妊娠しやすい時期だということをもとに避妊をおこなう方法のことです。
ただし、月経周期は乱れることがありますから注意が必要です。
【不妊手術】
女性の場合は卵管をしばってしまう卵管結紮術、男性の場合は精管をしばって切除する精管切除術があり避妊効果はほぼ100%なのですが、一度手術を受けると復元することはできませんからよく話合ってください。
【膣外射精・性交中絶法】
性交の途中、射精の直前で膣からペニスを抜去し、膣外で射精する方法ですが、避妊効果が不十分で避妊方法とは呼べません。
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| ■アドバイス |
・月経がおくれただけでは、妊娠と断定することはできません。
・避妊をせずにセックスをおこなっている場合は妊娠は否定できません。
・予定月経後1週間過ぎに妊娠検査薬を使って調べることで妊娠かどうかの判定はできますが100%ではありません。
・妊娠検査薬が陰性であっても、さらに月経が来ない場合は、さらに一週間後に妊娠検査薬で調べている必要があります。
・それでも妊娠反応が陰性で、月経が来ない場合は月経周期がなんらなの原因で乱れている、排卵がおこっていない可能性もありますから、その後の月経の様子をみて、月経がおこらないようであれば受診する必要があります。
・妊娠しても出産できないのであれば、しっかり避妊する必要があります。
・中絶という処置は女性の体だけでなく心も傷ついてしまいます。
カップルでしっかり話し合い、愛情を深めてください。
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